「今日は天気が良いから庭に行こうか」
「今日も、でしょう」
 約束通りに迎えにきたシンドバッドは上機嫌でわたしを外に連れ出した。
 街に出ることを許さなかった罪悪感が少しでもあるのだろうか、普段よりも優しくわたしをエスコートした。こうして庭の散歩を申し出る時、それはご機嫌伺いを兼ねていることはとっくにお見通しだけど、気付かないふりをしてツンと顔を反らしたまま、シンドバッドはそんなわたしの手を大切そうに引いて、王宮一の美しさを誇る庭園に足を踏み入れた。
 わたしがこの王宮内で唯一好感を持っているがこの庭で、毎日休むことなく庭師達が丹精を込めて芝や草木の手入れをしているこの場所には、彼らの愛情や情熱に応えるように緑が茂り、花は一年中枯れることなく咲き誇っている。年間を通して気候の変動がない南国の島国であるシンドリアでは滅多に見ることのない淡い色をしたものだとか、毒を持っていそうな派手なものまで、時々自分がどこにいるのかを忘れてしまうような様々な表情を持ったこの庭は、その反面、あらゆる煩わしさから隔離された、不思議な静けさを湛えている。
「王妃さま、先日楽しみだと仰られていたロータスの花が綺麗に咲きましたよ」
 顔見知りになった庭師の一人が嬉しそうに報告をした。新緑のアーチを抜けた先にある池の水面に咲く花だ。
 夜は水面に潜り、日の出と共に顔を出す。まるで自分とは真逆の花。
「――と、本日はシンドバッド王とご一緒でしたか!こ、これは失礼致しました…。後でお部屋に届けさせましょうか」
「ありがとう。でも大丈夫、池に咲いているところが見たいんです」
「ならば共に見にいくことにしよう」
 シンドバッドはわたしの手を引いて先を促した。背後で庭師が頭を下げている。わたしが一人ではなくシンドバッドと共にいる時、周囲の人達はいつも遠巻きにして、こちらを見ないようにする。王妃とは王の影のようなものではないかと考えるのは大体そんなことがあった後。
「最近あの庭師と親しいようだな」
 それっきりだんまりな顰め面を見上げる。少し前までの機嫌はどこへいったのか、あからさまな態度に立場が逆転だとほくそ笑む。
「いやだ、シンドバッド王さまったら嫉妬ですか?祖父のような歳のヘサームおじさんに?」
「名前まで知っているのか」
「どこかの王さまよりよっぽど親切にしてくれるもの」
 ぎりりと音がしそうな程に鋭い視線で睨まれたので、この話は終わりになった。

 池に浮かぶ大輪の華達を見た。花弁の先がほんのりと桃色に色付いて、恥じらう乙女のようだ、と称したシンドバッドもすっかりお気に召したようだ。しかし、池にこのような美しい植物が咲くとは知らなかった、と関心する横顔を眺めながら問う。
「ねえ、シンはロータスの花言葉を知っている?」
「知らないな。残念ながら花言葉には疎くてね」
 女性を口説くときに歯の浮くような台詞を口にする彼にしては意外だと思った。一方で、子供の頃から、こうやって無骨な一面を持ち合わせていたことを思い出す。綺麗な花を愛でるより食用になる植物の方が好ましい、と言った少年。貧しい村だった上に、母が病床に伏し、生活の足しにならないものは必然的に排除された幼少期だった。
 あれから紆余曲折、立場が一転して、地位も名誉も手に入れた今、こうして並んで花を愛でる状況をどう思っているのだろう、と考えると心が震えるのだ。幸せ?その一言を尋ねる勇気すら湧かず、ロータスは花だけではなく、根から種まで食べられる万能な植物なのだ、と教えてあげたら、それは良い、と顔をほころばせた。
「それで、花言葉を教えてくれないのか」
「秘密」
 教えたら貴方は泣いてしまうかもしれない。いや、泣くのはわたしの方だろうか。


*


 散歩を終えると、恐らくわたし達以外の殆どが立ち入ることのないのだろう、緑のもっとも深い部分にぽっかりと空いた空間の中に設けられた茶席に誘導された。この国で一番静かな場所。わたしとシンドバッドの隠れ家だ。一年中茂った小高い植え込みに幾重にも絡まる蔦は全ての煩わしいことから覆い隠してくれる。
 緑の壁から零れる木漏れ日がきらきらしく視界に散らばって、教会のステンドグラスのようだった。柔らかいクッションに埋もれるように体を沈ませたわたしの直ぐ横にシンドバッドが腰を下ろす。風に乗ったアンバーの香りが緑の色と同化して甘く、深く鼻腔を擽った。
 いそいそと茶器を並べ始めた数人の女官の中に見知った一人を見つけて声をかけた。
「そうだ、例のあれを用意してください」
 女官は相変わらずの完璧なお辞儀を披露すると、足早に木々の向こうに消えて行った。後ろ姿を眺めながら、こんなことなら予め伝えておけば良かったと後悔する。毎朝朝食を運んでくる女官だった。毎朝顔を合わせるのに、名前を思い出せない。エフテ、エフティ、エフィーリア、エフテラ…ああ思い出せない。尊敬だか恭敬だったか、そんな意味の名前だった気がする。彼女が崇拝するのはシンドリア国王只一人であるので、わたしのことを王の装飾品のように扱う人だ。つまりはぞんざいに扱われたことはないので今のところ彼女との関係は良好である。人権云々の私情を抜きにした場合の話であるが。
「あれとは?」
「秘密」
「まったく秘密ばかりだな」
 長い手が伸びてきてクッションの中から軽々とわたしを掬いだし、膝の上に乗せると満足そうに頷いた。今度は体中いっぱいに纏わりつくアンバーの香り。くらくらと眩暈を覚えて全身の力を抜くと、腰に回された腕が力強くわたしの体を支えた。
 本当は言いたいことが沢山あるけれど。小さな旋風が吹いて、小さく呟いた声は葉の擦れ合う音に掻き消されてしまったというのに、
「楽しみに待たせてもらおう」
 シンドバッドはわたしの頭に顔を寄せ、髪に鼻を押しつけた。
 そんなことをしてもどうせ同じ匂いを香らせていると思う。わたしはとっくに自分の匂いを忘れてしまった。貴方だって同じくせに。大きな猫に懐かれているみたい。目を細めて、頭を撫でて、わたしを喜ばせようと何でもしたがる、けれども気まぐれな猫。ジャーファルくんあたりが聞いたら、あれが猫なんて可愛いものなわけがない、と呆れるに違いないが、これはわたしの個人的願望である。豹や虎であったならわたしなどひとたまりもないので。

「これは、泥水か?」
「失礼な」
 開口一発、シンドバッドは目をまんまるにしてカップの中身を覗き込んだ。特有の香ばしさに懐かしさが芽生える。少しずつ過去を取り戻して、未来を切り取るための足がかりの一つ。
 陶器のカップに注がれた、黒々とした液体はさぞ怪しく映っていることだろう。かつての先人達はよくもまあこれを飲もうと思ったものだと関心する。シンドバッドはその先人達と同じ立ち位置にいて、複雑な顔をしてこちらを見た。仮にも一国の王である。容易く危険物を口に出来る立場ではないのだ。咎めるような女官達の視線を感じて、先ずはわたしが飲んで見せる、というとシンドバッドは手で制した。
「いや、折角王妃が俺のために取り寄せてくれたんだ。誰よりも先に俺が飲みたい」
 七海の覇王の名は伊達ではない。何においても自分の手で切り開きたい傲慢な男だ。
 しかし別に貴方のためじゃない…と思っているけど、わたしがわざわざ遠くの国から自分の為に取り寄せたのだと思いこんでいるシンドバッドはいたく感動を覚えている様子だったので黙っている。
「嗅いだことのない不思議な香りだが、悪くない」
「無理しないでいいよ」
「いや、大丈夫だ。君の料理が独創的なのはもう馴れた」
 納豆のことを言っているのか、それとも醤油か、山葵のことだろうか、思い当たる節がありすぎて判断がつかないが、それらのいくつかが彼に多大なトラウマを残していることは、今の表情を見れば明らかだった。
 大丈夫だなんて台詞は、顔を引きつらせてしまっては強がりにしか聞こえないのです。
「砂糖かミルクを入れた方がいい気がするけど」
「だ、大丈夫だ」
 意を決して黒い液体を一口含んだシンドバッドは案の定渋い顔をした。
「…なんだこれは、漢方か?恐ろしく苦い…」
 これは一体、どういう飲み物なのだ、そもそも飲み物なのか、どうしてこんなに苦いんだ。困惑するシンドバッドの手からカップを奪い取ると、見せつけるようにゆっくりとカップを傾けて口に含んだ。
「うーん、まだちょっと渋いかな。もう少し研究が必要かも」
「美味いのか?」
「最初は癖のある味に苦戦するかもしれないけど、馴れると美味しいよ。色んなところから豆を取り寄せて研究してみたけど、これが一番美味しいかなあ」
「最近遠方から取り寄せていたのはこれか」
「そ」
 もう一口、とカップを持ち上げた手を握っただシンドバッドは、カップの中から黒い液体がこぼれ落ちないようにとじっと見ているわたしの指ごとカップを握って、体をかがめてカップの代わりに顔を寄せた。
 あ、と声をあげる間もなく片手で頬を包み込むと、まるでわたし達の顔は、他に何かがおこることなんてありえないくらいに接近していて、触れた互いの唇は今までの中で一番ほろ苦く、その代わりにとても柔らかかった。
 溺れてしまいそうな絶え間ない波に一時だけ、この身を任してしまいたいと思う。そうしないと我慢ならない心臓がじわじわと摩滅していく。
「苦いな」
 鼻と鼻を触れ合わせながら、シンドバットは嬉しそうに言った。
「だから砂糖かミルクを入れればって言ったでしょう」
「だがどちらも俺には不要なようだ」
 再び顔を寄せてきたシンドバッドの頬を抓って、目の前で砂糖を何杯も投入してやった。
 いつの間にか周囲にいたはずの女官達は姿を消して、緑の壁の中には二人きり。それはとても不思議な気持だ。わたしにはシンドバッドが必要だと感じる。生きるために、水を必要とするのと同じで、もっとも基本的なものとして。
「痛い、少しは加減をしてくれ」
 片頬を赤く染めたシンドバッドに、仕返しだと鼻を抓まれる。そんなことをしてもわたしの低い鼻は高くならないと言っているのに、彼はよくこの鼻を抓みたがる。その後に悪かった、と言って鼻がしらに唇を落とすまでが一通りの流れ。つまり、これがやりたいというわけで。わたしの鼻は彼の唇の止まり木のような扱い。
「珈琲の香りにはリラックス効果と、眠気覚ましの効果があると言われているから、お仕事中にこれを飲むといいよ」
「ほう、これが…」
 先程の怪訝な顔はどこへやら、途端にコーヒーの入ったポットを興味深気に覗き込む。
「ではこの珈琲とやらを寝る前に飲むといい」
 うん、うん、と頷いて見せ、砂糖の沢山入った珈琲を飲み、なんとも言えない顔をした。恐らく、これは砂糖を入れすぎだろう?あら、それはごめんなさい。
「寝る前に飲んだら眠れなくなるでしょう」
「最近の君は寝るのが早すぎるんだ。お子様じゃあるまいし」
「そんなことない」
「いや、このところ毎日俺が行くと寝ているだろう。お陰でこうやって時間を作らないと全く話す機会がないじゃないか。日中働き詰めの俺が、こっちの気もしらずに呑気な君の寝顔を見てどんな気持になるのか考えたことがあるか」
「叩き起こすくせに」
 はあ?シンドバッドは嫌そうな顔をして執拗にわたしの鼻を摘む。
「揺すっても怒鳴っても起きないのは何処の誰かな!」
「お、起きてるじゃない…」
「半々だろう、まったく君の睡眠に対する貪欲さは尊敬に値するな、こちらは寝不足だというのに」
「か、顔怖いよ?」
 だって、眠いんだもの。じと目でわたしを睨み付ける人の視線だって気にならないくらいに。
 毎日起きて、食べて、寝て、を繰り返しているだけなのに、与えられた仕事など一つもなく、あるとすれば王の横に寄り添う模範的な王妃の仮面を被ることくらいで、そんなことは疲労の理由にすらならないことだというのに、酷く疲れるんです。
「わかった、それじゃあなるべく起きているように、する」
 言った先から重たくなっていく瞼の向こう側で、しきりにわたしの名前を呼ぶ声がする。声を荒げて、今度は一体何に腹を立てているの。でも、ごめんなさい、とてもこの眠りには抗えないのです。

 ロータスの花の上で、二羽の赤い蝶が仲良く羽を休めているのを見た。暫く留まった後、蝶はそれぞれ別の方角に飛び去っていった。その先に甘い蜜があるのだと知っているのだろう、確信めいた鮮やかな赤を羽ばたかせて。
 わたしはあの蝶のように甘い匂いを覚えていたいと思う。何度も何度も、できるかぎり深く吸い込んで。だってここにいるのはわたしと貴方で、両腕にわたしの欠片を掻き集めて、その全てに口づけの雨を降らしている貴方のことを、少しだって忘れたくないと思っているから。


* * *


 デジャヴだと思った。
 目の前に彫りの深い顔。形の良い鼻筋が自分のそれと触れ合いそうな距離。意思の強い瞳は瞼の中に隠れているというのに、不思議な緊張感がわたしを縛った。考え込むのも億劫な気がして、眠くはないのに眠ってしまいたい。意思とは反して瞼は少しも役割を全うせず、瞳は目の前の人に釘付けだった。観察するつもりはないが、必然的にそうなる。
どれくらいそうしていただろう。一瞬、若しくは気の遠くなるほどの時間の後、突然目の前の目がかっと開かれた。
「うわ」
 迷いもなく、至近距離の二つの目がきらきらとわたしを捕らえ、口から悲鳴が漏れた。
 一秒前まで寝ていた人とは思えない強い視線。目を覚ます時くらい普通に出来ないものか。
 とっくに目を覚ましている自分の方が寝ぼけた顔をして、シンドバッドの薄い唇は明け方の三日月のような形を浮かべている。陽の昇りきらない薄暗い明け方だというのに、どういうわけか彼の表情がくっきりと浮かび上がる。目覚めが最悪だ、わたしの眉は情けなく下がっていることだろう。
「あのね、勝手に人の寝台に裸で潜り込むのはやめて欲しいんだけど」
「ん?ああ」
 体が動かない。正確には動けない、のだ。大の男が1ミリの隙間もなくわたしに密着し、頑丈な腕で絡め取っているからだ。おかしな夢の原因はこれだったのだと理解する。道理で妙になまめかしい悪夢だった。額にじんわりと汗が滲んでいるのを感じる。まだ、あの夢で交わした会話、温もりの一挙一動を鮮明に覚えているのだから、個人的な気まずさは、今すぐにここから逃げ出してしまいたい程だ。誰が誰の王妃ですって?目の前の人にだけは絶対に知られたくない夢物語だ。
 兎にも角にも離してもらおうと固い胸板を叩くために拳を握りしめた時、
「問題ない。ここは俺の部屋だからな」
「はい?」
 時々、この人は頭がおかしいのではないかと思う。
 薄暗い部屋の中を視線だけで探ると、ぼんやりと違和感が浮かび上がってくる。天井の色、こんなに暗い色だっただろうか、なんとなく天井がいつもより高い位置にある気がする。寝台の横に飾られている花瓶が見当たらない。何より、自分の部屋に置かれたものよりも2倍以上も大きい寝台。初めてこれを目にした時、この人は一体ここに何人で寝るつもりなのだ、余程寝相が悪いのだろうかと思ったものだ。最大の違和感はシーツの波に飲み込まれながら、自分のものではない、嗅ぎなれた香水の香りが染みついていること。甘さはほとんどなく、ほんのり苦い、けれども柔らかく包み込むような独特の陶酔的な香り。大衆の中に混ざり込んだとしても嗅ぎ分けられるくらいには気に入っていることを打ち明けたことはない。告げたらきっと喜ばせてしまうから黙っている。
「昨夜は自分の部屋で寝たはずだけど」
「俺がここまで運んだ」
「…信じられない」
「いくら揺すっても呼びかけても起きなかったのだからしょうがないだろう」
「しょうがなくないでしょう。寝てるのだからそのままにしておいてよ。自己中心的な考えで人を連れ去らないで下さい。子供じゃないんだから」
「何だって?大体寝るのが早すぎるんだ。遅くまで働いている俺を労う気がないのかと不安になるが」
「不安ではなく現実です」
 夢の中でも同じ会話をしたな、やはりデジャヴだと思った。
 不満をありありと顔にのせたシンドバッドはしばらくわたしを離さなかった。母親に縋り付く幼子のようにずっとわたしに絡み付き、世界を支配するのは、二つの心臓の鼓動だけ。重なり合わないリズムは、シンドバッドの方が僅かに早く、それを追うようにわたしの心音が必死に鼓動を刻んだ。わたし達はこんな些細なところでさえも重ならない。でも、それでいいのだ、これからもずっと。
「ところで、良い夢でも見ていたのか?穏やかな顔をしていた」
 やがて、シンドバッドは耳元でそう言った。わたしは暗闇の中の天井をおぼろげな行き止まりの部分を眺めている。
「絶対に有り得ない、不幸な夢を見ていたんだ」
 同時に、不幸なことが幸せだったとは告げずにいると、シンドバッドは不幸だって?と少し狼狽えた声を上げた。何かの間違いだろう、不幸だなんて、彼の声は終末のように悲しく、切ない音を鳴らした。大きな掌が縋るように頬を撫で、額の汗を拭う。ほとんど冗談みたいな柔らかい唇の感触。それでわたしの気を引こうとしているのなら大いなる間違いだ。 わたしは貴方の心音には追いつけない。
「シンドバッド、貴方、もしかして――」
 わたしは賢明に口を噤んだ。それ以上は知る必要のないことだ。これからも、永遠に。
 あの時、自分があの女官に言った言葉を思い出す。
 好きなのだ、と思う。好きな気持と幸せは同義でなく、わたし達の場合は不幸に寄っている。わたしはあふれそうな程満たされているが、誰から見たってもう手遅れだった。脳裏の中に巣くうもう一人のわたしが、やれやれと首をふり、君たちは誰よりも奇蹟を信じない、哀れな人間だよ、と言う。もう誰も、わたし達を止めようとはしない。
 再び目を閉じると、今度はただの暗闇が広がった。
 それは思考を閉ざす合図。耳元でシンドバッドが未だ何かを呟いているけれど

「夢の中ではあれだけ素直で愛らしかったというのに」

 それはわたしに聞こえる筈もないのだ。


Lotuus Eater


2014.10.27

※2014年のエイプリルフール企画として一時的に拍手に置いていた小話です。